【ファイナルファンタジータクティクス】リアリストはアラサーオネエにはきつい話
ファイナルファンタジータクティクスとは
ファイナルファンタジータクティクスとは、1997年にスクウェアより発売されたPlayStation用シミュレーションRPG。
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ファイナルファンタジーシリーズの外伝的な位置づけにある。
のちにFFTA、FFT2、FF12と続いていくイヴァリースアライアンスの第1作目。
プロデューサーである松野氏が得意とする、とある国の年代記から一部分を切り取ったような世界観が特徴。
序盤は戦争により疲弊した国の格差や内紛、中盤からは乱れた国の政権を争う獅子戦争とその陰で暗躍する宗教そして悪魔(ルカヴィ)を巡る戦いといった重厚なストーリーが描かれる。
また、ストーリー自体がが歴史家アラズラムが書いたブレイブストーリーという歴史書を通して、イヴァリースの獅子戦争の裏にあった歴史の真実を紐解くという設定になっている。
ストーリー
“悠久より綿々と続く時の流れ
その中で幾多の歴史が作られてきた
しかし「史実」と呼ばれるものの中には、一体いくつの「真実」があるのだろうか…
はるか昔、大国イヴァリースを二分した「獅子戦争」。
そこに二人の若者の姿があった。
一人は、後に獅子戦争を終結に導いたとされる英雄王ディリータ。
そしてもう一人、歴史上決して名が語られることのなかった若者ラムザ。
この物語は、彼ら二人の生き様を通して
歴史の陰に葬られていった「真実」を解き明かしていくーーー”
引用元:FINAL FANTASY TACTICS 獅子戦争 | SQUARE ENIX
FF8に続きもう一発FFを。
いわゆるスピンオフとか外伝といわれる作品だけど、作りこまれた世界観と重厚なストーリーは本家にも勝るとも劣らない。というかむしろ勝っている。
貴族のボンボンだったラムザきゅん(主人公)は最初は全然国の現実が見えてなくって、頼りないんだけど、友の裏切りや家系からの離脱を経てどんどんたくましくなっていく成長物語でもある。
妹のアルマが敵にさらわれてからは「アルマはどこだ!」「アルマ!」「アルマ!!!」と叫びまくるシスコンお兄ちゃんだけど。
しかもラムザの誕生日の設定によってはアルマのほうが年上なのに妹という珍妙な状況もつくりだせる。
またこのFFT、議論戦闘とよばれるくらいに主義主張を戦いの最中に挟んでくる。
まるでガンダムの戦闘を見ているよう。
そしてその主張は名言の宝庫である。
せっかくなのでぼくが好きなものをいくつか挙げさせていただく。
FFT名セリフ・名シーン
ミルウーダ「貴族がなんだというんだ! 私たちは貴族の家畜じゃない!
私たちは人間だわ! 貴方たちと同じ人間よッ!
私たちと貴方たちの間にどんな差があるっていうの!? 生まれた家が違うだけじゃないの!
ひもじい思いをしたことがある? 数ヶ月間も豆だけのスープで暮らしたことがあるの?
なぜ私たちが飢えなければならない? それは貴方たち貴族が奪うからだ! 生きる権利のすべてを奪うからだッ!」
アルガス「同じ人間だと? フン、汚らわしいッ!
生まれた瞬間からおまえたちはオレたち貴族に尽くさねばならない!
生まれた瞬間からおまえたちはオレたち貴族の家畜なんだッ!!」
ミルウーダ「誰が決めたッ!? そんな理不尽なこと、誰が決めたッ!」
アルガス「それは天の意志だ!」
ミルウーダ「天の意志? 神がそのようなことを宣うものか!
神の前では何人たりとも平等のはず! 神はそのようなことをお許しにはならない! なるはずがないッ!」
アルガス「家畜に神はいないッ!!」
ミルウーダ「!!!!」
何よこいつ!(アルガス)
アルガス言い過ぎだろ、このオンナ頭おかしいわ!?
と当時はフンガフンガ怒っていたけど、貴族と平民の格差が当たり前な中世ならば
最もな思考回路なもかもしれない。特にイヴァリースは長年の戦争により平民の暮らしが疲弊しきっている。優雅な暮らしをしている貴族とは相容れなくって当然かも。
あー平成に生まれてよかった!
そしてアルガスは実は没落寸前の貴族のせがれ。家畜と思っていた平民と同じ身分に落ちそうな自分のこころを護るために、虚勢をはっていたのかもしれない。
ちなみにこのセリフは煽りにめっちゃ便利。
モブ「石、投げてるかい?」
仲間キャラ(モブ)のセリフ。基本ジョブである見習い戦士が覚えるアビリティ「投石」のことだろう。
なんと後年、アニメ「らき☆すた」で主人公こなたにパロられるという大金星を上げた。
なぜここを選んだ。コアすぎるわ?
アグリアス「今さら疑うものか!私はおまえを信じる!!」
こちら、2章にはいるといつの間にか仲間になっている聖剣士アグリアスのセリフ。
所見時はあんた誰よ!?と誰もが思うだろうが、固有アビリティの聖剣技はめちゃ強力なため縛りプレイでもしない限りほぼ間違いなくスタメン入りする。
それで愛着がわいたころにこのセリフである。
幼馴染ディリータとは道を違え、師であるガフガリオンからは裏切られる等、艱難辛苦にぶち当たってきたラムザ。
また、自らも貴族ベオルブ家であることを隠してきた負い目があるにもかかわらず、アグリアスは全てを肯定してくれた。
姐さん!!!あたしアンタについていくわ!?
ガフガリオン
「“しかし”って言うンじゃねぇ!」
「おまえは“現実”から 目を背け、逃げているだけの子供なンだよ!」
「それがイヤなら自分の足で誰にも頼らずに歩けッ! 独りで生きてみせろッ!!
「それができないうちはオレにでかい口をきくンじゃねぇッ!」
それな。
ラムザ
「あなたはこの計画を知っていたのか! 何故、こんな汚い仕事をッ!!
ガフガリオン
「汚いだと!? 金を稼ぐのに奇麗もクソもあるか!オレはプロの傭兵なンだぞ! 請け負った仕事はどんな内容でもやり遂げる、それがプロってもンだ!」
それな。
アグリアスと同じく第2章で仲間になるガフガリオンのセリフ。
一応ラムザの師とか上司ポジションなんだけど、上記のセリフからわかるように超リアリスト。
その生き様は夢見がちゆるふわアラサーホモ(彼氏いない歴:11年)にめちゃくちゃぶっ刺さる。
死ぬ。
生き残るには、メシを食っていくには現実を受け入れなくてはいけない。
戦国の世であれば戦わなければならない。そう、戦わなければ生き残れない!
生き残るなら、強いほうにつくのが賢いやり方だ。
と言わんばかりに裏切りまでキメてくれる。
2周目からは裏切る直前に全裸にひん剥いてボコボコにするのがお約束です。
イヴァリースアライアンスはその後も何作品か発売されているが、未だその全貌は明らかになっていない。
そもそもFFTでラムザの生存すら明らかになっていないし、こちらの中ではFFTはまだ完結していない。
i phone版(Androidのあるよ)でもプレイして関連作品の発表を待ちまっしょ。